株式会社カントラ工房の更新担当の中西です
~冬に備える看板メンテナンス~
11月下旬から12月にかけて、看板製作・施工の現場は「設置」だけでなく“メンテナンスと予防策”も重要になります。冬の寒さ・強風・雪・凍結は屋外看板にとって大きな試練。今回は、看板製作会社がクライアントに提案すべき「冬対策メンテナンス」のポイントを解説します。
冬の屋外環境と看板への影響
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寒冷・凍結:金属系フレームやバックパネルの収縮・固化が発生し、塗装のひび割れ・グラフィックの浮きなどの原因に。
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強風・雪荷重:吹雪や強風時、看板の固定金具・アンカー・取付ボルトに大きな負荷がかかります。
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日照時間の短さと結露:朝夕の結露や温暖差による反応で、LED内部で結露を起こすと電装不良に繋がる可能性があります。
メンテナンス項目とチェックリスト
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固定金具点検:アンカーボルトの緩み・サビ・金具亀裂などを確認し、必要あれば補強。
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LED照明点灯テスト:寒さによる光量低下・ちらつき・配線の緩みを確認。
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防水・シーリング確認:バックチャンネルのシーリング剥がれ・隙間・浸水痕をチェック。
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表示面クリーニング:ホコリ・塩カルの飛散・鳥の糞・木の実などの付着を取り除き、視認性維持。
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風荷重対応確認:大雪・強風に備え、支持構造の耐荷重が適正か確認。
冬用提案を営業に活かす
看板製作だけでなく、メンテナンス契約を提案することで、顧客との長期的関係を築けます。例えば:
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年1回の「冬前無料点検」キャンペーン告知。
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冬仕様の電飾オプション(暖色LED、イルミネーション)で防寒+演出を兼ねた提案。
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「寒冷地仕様」へのアップグレード(耐候塗料、厚鋼支持構造)を年間保守契約とセットで。
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工事・点検証明書の発行で、施設管理者・ビルのオーナーに安心感を提供。
まとめ
11月は看板製作・取付の“ピーク”と同時に、冬に向けた“守りの準備”の時期でもあります。
設置した看板が冬の厳しい環境にも揺るがず輝き続けるために、今からメンテナンスや補強の提案を行うことが、プロの看板屋としての価値をさらに高めることとなります。
寒さが増す季節こそ、看板が街を照らす灯りとなるよう、丁寧な準備を重ねてまいりましょう。